こんにちは、お久しぶりです、そねだです。
今回のブログは挨拶からきちんと始めましょう。画面の向こうの皆様、両の掌を合わせて下さい。
さぁ皆さん元気よく、慎みをもって、
「ナマステ〜〜〜」
ということで、今回はイナセ工務店inインド旅の内容と、完全にぼく個人の主観をつらつら書いていきたいと思います。
なんか書いていたら長くなりそうなので、暇つぶしにでも読んでみてください。
前置きにはなりますが、僕らは毎年数値的な目標を立て、それに向かって日々懸命に真摯に店舗作りをさせていただいています。
ありがたいことに今年も目標を達成でき、一週間ほど盛大な旅行をすることができました。
これも日頃の皆様のご愛顧とメンバーみんなの奮闘の結果でございます、、、
ありがたくしっかりと旅をさせていただきました!!!本当にありがとうございます!!!!
ぼくは「旅」というものが好きです。
日常から一歩外に踏み出して、二歩、三歩進み、時々立ち止まって、ゆっくりと自分と環境に向き合う時間が、「生きてるな」と感じるからです。
今回ぼくらが掲げた旅のテーマは
「修行」
全然頭はおかしくないですよ、
いやいや、ゆっくり休めよ!のんびりしなよ!!
そんな意見は華麗にスルーパスさせていただきます。
山に登って滝に打たれに行くわけではないのでご安心を。
そんなぼくらが修行の地に選んだ場所は、そう
インド🇮🇳
世界最大の人口を誇り、多様な民族、言語、宗教よって構成される、それはそれは歴史の深い国です。
行ってきましたよ、、
いやーーーーーーーーーー、すごかった!!
あのですね、ぼくの中の常識ぶっ壊されましたよ、本当に。とても良い意味で。
盛りだくさんの旅で、なにからなにまで書いたらいいのやらって感じなので、
とりあえずぼくは、旅を振り返りながら、インドで感じた「世界観」と「愛おしいインド人達」について書こうかなと思います。
まずぼくらはですね、日常的に現場という中に身を置いて、変則的にその場の対応力や判断力を試されるタイミングが多々あります。
ありとあらゆるリスクを想定して、計画的に万全な段取りは組みますが、最後に必要とされるのは現場の判断力。
経験したことのない場合なら尚更です、すべては行ってみないと、やってみないとわからない。
ということで、最低限の段取りと準備をしてあとは現場で判断しよう!となり、わりと弾丸で日本を飛び立ちました。毎度のことです。
なにせ、ぼくらの知識の頼りは「るるぶ」のみでしたからね。(知る人ぞ知る細かな情報が記載された書物になります)
行き帰りの飛行機と、初日に泊まる宿のみ予約をしまして、行き当たりばったり、ドタバタ男旅のスタートです。
世界には必ず、そんな無法者達を救ってくれる賢者がいます。今回の旅もそんな僕らを暖かくチャーミングに支えてくれたナイスガイがたくさんいました。
旅の細かい内容や、どんな行動をしたのかは、動きまくったのでだいぶ端折っていきたいと思います。
初日の夜、だいたい21時ごろに現地に降り立ったぼくらは、まず異国の地のインパクトに圧倒されます。
到着したのはインドの首都デリー
目の前に広がる光景は、日本とは全く異なるものでした。
街中はとにかく人でひしめき合い、いたるところに野生の牛と犬と時々ヤギや猿がいて、車とバイクが常にクラクションを鳴らしまくって猛スピードで走り、道にはゴミが散乱しています、物乞いをする大人も子供もいます。
もちろん異臭は漂っていますし、空気は排気ガスでとても悪いし、道は舗装されていないので歩きにくいし、正直過ごしやすさとはかけ離れた環境です。
後々知りましたが、インド人がいたる所にポイ捨てをして、道がゴミで溢れているのは、それを掃除することを生業としてる人がいるからだそう。その人の仕事を奪わないためという意識があるとのこと。
良いか悪いかは別として、世界にはそういう考えがあると知りました。
なんとか初日の宿に着き、一息つきます。
ロビーの人にホテル周辺の美味しいお店を聞いて、とりあえずその店に向かうことに。
おすすめされたお店は、宿から歩いてすぐのところ。
衝撃でした、うますぎる、、、カレーもナンもビリヤニも、もちろんビールも。無我夢中で食べました。
この旅を全て振り返っても、正直この初日のお店で食べたご飯が1番美味しかったです。
お腹も心も満たされた僕らはこの日は就寝、また明日からの旅に備えます。
2日目に出会ったホテルのマネージャーと呼ばれる男、この人との出会いが僕らの旅の運命を変えることに。
起床した僕らは、この日にタージマハルに行くための鉄道のチケットを入手するため、まずはロビーに行くと、マネージャーと呼ばれる男がそこにいました。
そこにいたのは、富士山や浮世絵が描かれたTシャツに,暑い国にはあり得ないくらいの厚手のフリースをまとった、ぽっこりお腹のナイスガイ。
今回の旅を振り返る上で、絶対に外せない男、通称アルパチーノ。ぼくらは彼をゴッドファーザーと名付け、彼を信じ彼に従い彼に頼りに頼りまくりました。
彼は時折ニッコリ笑いつつも、常に眼差しは真剣で、僕らの旅を良くしようと懸命に相談に乗ってくれました。
ゴットファーザーの計らいで、この日から先のほとんどの交通手段・宿・ガイドをアテンドしてもらい、より良くこの国を楽しんでもらうためのプランを提示してもらいました。
街中のインド人が教えてくれました、「騙そうとしたり、悪いことを企んでる奴は、だいたいニヤけながら近づいてくる」
ゴットファーザーは一切ニヤけなかったです。
真剣に話せば、国は違えど真剣に話を聞いてくれる人はいるんだな。
その先の旅は彼の采配で、ドライバーとガイドをつけてもらい、共にたくさんの地を回りました。(この人たちも個性強くて良かったなあ。)
彼らにはみんな家族がいて、守るべき愛すべき存在がいます。インド人はそういう話をきちんと自らしてきます。子供を養うためにお金が必要だと、しっかり言います。
その潔さが気持ち良く、真剣に懸命に働く姿がこの旅では随所に見られ、人のあるべき姿はこうなんじゃないかと感じました。
この旅で一番印象深かった地は、
なんといってもヴァラナシのガンガー、通称ガンジス川。
ここに住む人々は、早朝日の出と共にこの川で沐浴し、罪を洗い流し浄化させ、祈りを捧げます。
その光景を目の当たりにした時、体が熱くなった感覚を今もまだ覚えています。
脱線しますが、僕は実家が葬儀屋で、手伝いなどもあり、きっと人より火葬場に行くことが多かった気がします。
人の死というものの最後の瞬間に直面する場所が正直苦手でした。心がとても張り詰めてしまうので。
今回ガンジーに行って、うまく言葉では説明できませんが、その感覚は無くなった気がします。
この場所に集う人達の姿や光景を見て、この人たちには強く信仰するものがあって、生きるための軸があって、毎日を精一杯で生きているなと感じました。
頭の先までどっぷり浸かってきました。どんな意見を言われても構いません。
人生でやりたかったことが、実際に目の前に来たら、やらずには帰れません。
自分の家族・恋人・友人・自分自身のために、たくさん祈りを捧げました。
本当に来れて良かった。
色んなことがあった旅でした。途中移動するための飛行機を逃し途方に暮れたり、寝台列車でビールを飲みお巡りさんに怒られたり、少々のハプニングもありつつも、
誰も体調を崩すことなく、今回は誰も怪我をする事もなく、最後まで笑いの絶えない旅となりました。
たくさんのインド人達の助けがあり、歴史的な建造物もたくさん見れたし、たくさんの工芸品にも触れられました。
実際に大理石を加工しているお店に行って、直近で加工技術を見たりもしましたよ。
暗い路地裏で繊細なシルクを織る人もいたなあ、あれはカッコよかった。
あっという間の5泊6日でしたが、溢れ出るくらいの経験をさせていただきました。
いかに自分が恵まれた環境で生まれ育ったか、実感しました。
インドの色んな「あたたかさ」に触れ、日本もこれくらいの「あたたかさ」があれば良いなと思いました。
この国の人と環境と食べ物によって、心と体と髭が一段と強く濃くなった気がします。
ありがとうインド、またいつか。
PS,濃くなった髭だけはしっかり向こうで削ぎ落としてきました。