5日目
旅らしさを1番強く感じる移動手段、それは「船旅」
新しい島に上陸する時のルフィが叫ぶ「島が見えてきたぞ!上陸だ!」というシーンに引っ張られているのだと思います。
ということで、急遽弾丸でこの日は船で離島へ行くことにしたのですが、思いつきで行動すると何かとミスをするってもんで、まずは船を間違え乗り遅れました、、というか、港を間違えました。
ここに寝ているのは旅を共にしている人たちです。
その後、どうにか現地民の好意で、他の港までの移動、チケット購入まで全てをアテンドしてくれ、2時間後無事乗船することができました。
思い返すと、一応日本で事前に下調べはしたが、結局は地元の人たちに助けられ旅を続けられているし、感謝でしかない。
そんなこんなで1時間も波に揺られれば目的地の「ペニダ島」に到着します。
船の中で会った島のオヤジからバイクを借りることになり、島移動は概ねスクーターだ。島の道は舗装されいないところも多く、アトラクションのように楽しんでいました。
1日1000円もしないくらいで、なんのサインも必要なく現金だけで取引されるラフな感じに一層現地の緩さを感じさせられます。(これが正しいのかはよくわからない)
この日の宿は急遽予約したが、1部屋1万円くらいの結構良いところに泊まることに。
実質ホテルで泊まるのはこの旅最後ということで、なかなか良いところを予約しました。
Sea La Vie Resort Nusa Penida
エントランスロビーは木造で作られていて高さのある小屋組や、籐で意匠された開口のおかげで風の抜けが良く、雨季のある地域にとってこの抜けの気持ち良さはありがたい。
構造材から什器の至るまでこれまたチークで構成され、こんな木造の入ることすら初めての経験だったので、夢中で写真を撮りました。
カウンターのリブは無垢材で作られており味わい深い
テーブルの脚を支えるのは同じサイズの三角形の部材。材料ロスがなく良いアイデアで且つ意匠的というナイスプロダクト
バリ島は工芸品が盛んなだけあり、合理的で良いアイデアのものが多く、無駄な材料を使わないように設計しているものが多く、それは量産的な考え方としても興味深い考え方で勉強になりました。
ペニダ島はなんといっても海が美しく、透明度も申し分なし。
ということで満を持してシュノーケリングをリベンジすることに!!
マリンショップで話を聞くと、店がアテンドするツアーは前日予約が必要とのことで門前払い、、、このパターンのトラブルにさすがに慣れてきた我々は、海沿いの堤防で暇そうなアニキを買収することに成功した。
彼の友人が船を持っているらしく、良いスポットまで連れて行ってくれるらしい。
彼の名はエディ。色の濃いめのサングラス、高身長でスラッとし、なんとなくボス的な空気を纏う男で少し緊張しましたが
船が出航する前にそのサングラスを外し笑顔をくれた彼は、つぶらな瞳を持つ実に優しい男でした。
船は凄まじいスピードで海を走り、、本当に凄まじいスピードで、、本当に本当に凄まじい、、、というところで大きな波に捲られ、我々は一瞬空中に浮き、激しく着水。
海に落ちるまでではなかったものの、荷物は散乱し、その衝撃で1名が負傷し、思いもよらぬ非常事態に予定を変え港へ戻ることに、、
今思えば店を構えているわけでもなく、行き当たりばったりの旅はさすがにリスクが大きかった、、とんでもない大惨事だ。
特にマリンスポーツなんかは事前に予約をし、正規の方法で楽しむべきだと感じました。
その後ホテルに戻り療養。
2時間ほど経ち、彼は旅を続けられるほどに復活し、ひとまず安心しました。
スコール後のムッとした湿気と、島中に響く民謡音楽のような中
夕陽が照らすビーチは本当に美しく、妖艶な空気が充満していた
背骨が折れた夜も片手にはやっぱりBINTANだよね
次の日の朝、借りていたバイクが壊れているという謎の因縁をかけられ、事前予約の大切さをさらに感じることになりましたが、全てを跳ね除けバリ島へ脱出することに成功しました。
この日は深夜便で日本へのフライトを取っており、いつか来るとは聞いていた「帰国」という言葉に向き合う準備をせざる得ない状況になってきました。
実のところ、元々ペニダ島ではなく、バリ島→ジャワ島→日本という帰路を計画していて、チケットもジャワ島から日本へのルートで予約していたので、ひとまずバリ島からジャワ島へ移動します。
ジャワ島とはインドネシアの首都ジャカルタがある場所で、人口は島国の中で世界トップ、豊富な自然も広がり、世界遺産の遺跡も残る大きな島です。
ナシゴレンがソウルフードで、日本とも友好関係があるジャカルタがどんな街なのか気になり、寄り道する予定を組んでいました。
バリに思いを馳せつつも、ジャカルタへ移動します。
インドネシア旅行記⑤に続く