There’s No Place Like Home

There’s No Place Like Home

こんにちは、本澤です。

 

4月20日と21日に山形の鶴岡市にあるベーカリーカフェ「EN/ME」さん開催されたPOPUPイベントに参加してきました。

 

それがとてもハートフルで強く心に残る時間だったので書き残そうと思います。

ハートフルなだけに長くなっちゃいました。

 

このイベントは、日頃から仲良くさせてもらっている”UNDER THE SUN”の中川さんと谷田さんの企画により始まりました。

彼らの声かけにより集った9つのブランドやショップが同時に出店をするというとても楽しいイベントです。

 

イナセ工務店からは前々から、準備をしていた”OTSUNA SHOUTEN”というプロダクトブランドの発表を兼ねて出店させていただくこととなりました。

 

このブランドは、それぞれの価値観で選んだ乙な物を日常に増やしてほしい、という想いを込めて立ち上げたものです。

そのため、割とニッチなものも多く、中には正直よくわからないと思われるものもあったりします。

 

このブランドについてはまた今度詳しく話します。

 

 

ここで僕の趣味の話をします。

僕は少し時間が空いたり、何か考え事をするときはアトリエに行き、木を切ったり削ったりします。

 

製作物は失敗すると奈落に落ちるかのように深く落ち込み、成功するとその失敗を忘れるほどの大きな幸せに包まれます。

 

時には家の中に欲しいものがあると作ったりしています。

 

そんなとき、とても素敵に撮ってもらった家族写真ができ、その写真に相応しいと感じるフォトフレームがなかなか見つからなかったので、作ることにしました。

 

それはポプラという樹種の根っこで作った、根っこのような形のフォトフレームです。

ポプラの根っこというのはどうもクセが強く面白いので。

幸運にもそれは成功し、「うまくいったよ!」と奥さんに自慢したり、SNSに晒して喜んでいました。

 

そんなことをするのが僕の趣味の一部です。

 

 

イベントの話に戻ります。

今回のイベントの出店は、趣味で作っていた雑貨や、これまでの家具を見てくれた中川さんが声を掛けてくれたのがきっかけです。

 

売る目的ではなく、自分の感情だけで作ったものに価値をつけてくれたような気がして、このお誘いをいただいたときは本当に嬉しかったことを覚えています。

 

 

”There’s No Place Like Home“ =地元に勝るものはない

 

主催の彼らが山形出身ということで、このイベントはそう名付けられました。

 

僕はこのフレーズを聞いたとき、自分の地元である金沢のこと、自分の育って生きてきたこれまでのことを思い出しました。

 

“地元”というフレーズでまず思い浮かぶのは、家族や馴れ合った仲間、よく知った味や空気が身を包むような感覚です。

 

それは確かに世界中探しても代わりになる場所はなく、勝るものはない、という表現は確かにそうかもな、、と思いました。

 

山形という地は僕自身初めて足を踏み入れる場所で、興味津々で楽しみが募るのと同時に、今回の発起人である彼らの地元の人にできるだけ喜んで欲しい、という愛が芽生えてきました。

きっと僕が彼らのことを好きだからだと思います。

 

そして今回の出店者の方々も同じ気持ちだっただろうと思います。

 

 

主催地である”EN/ME”の方々を始め、出店者のみなさんが一同に同じ気持ちで突っ走った結果、2日間のイベントは大成功をおさめました。

 

前夜の緊張のインスタライブから始まり、笑顔の記念撮影に終わるこの2日間はあっという間に過ぎ去るかけがえのない時間だったと思います。

 

そんな怒涛の2日間を終え数日が経ち、ふと思い出しています。

 

なんだか同年代の仲間たちが集り、誰も迷わず成功のために一生懸命になり、夜には同じ釜の飯を食べて笑い合う、、あれは青春か、と。

 

思い返せば、いつの間にか僕も地元に帰って友達と遊んでいるような、そんな気持ちで過ごしていたと思います。

 

僕は25歳に上京して今年で34歳だから、東京に来てからだいたい8〜9年間、ほとんどの時間を店を作ることに費やしました。

もしろそれ以外に何もできなかったに近い、、

自分に余裕もなく、友達を作る機会も忘れ、でもこれが信じた道だと進んできました。

 

それがあったから今があるとも思っています。

 

でも今回、どうしても友達という存在の偉大さを感じ、気付けばまた会いたくなっている自分がいて、そんな存在を大切にしたいと思いました。

 

“There’s No Place Like Home”  (地元に勝るものはない)

 

自分を支えてくれる人、支えたいと思う人、周りで笑い合える人がいる場所。

僕の地元を直訳すると石川県ですが、こんな人たちが周りにいてくれる今の環境も地元と呼べる場所だなと思いました。

 

 

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