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ピンチョスとシードルを楽しむ

 

JR蒲田駅と京急蒲田駅の中間地点に、スペイン・バスク地方の文化を背景に、ピンチョスとシードルを楽しめるバルの設計施工をさせていただきました。 

 

ショーケースに美しく並ぶピンチョスと、選択性の高いシードルのラインナップからは、視覚にも味覚にも心地よい高揚感をもたらし、その魅力が最大限に伝わる空間設計を目指しました。

 

古く朽ちたコンクリートや、解体によって現れたタイルや壁紙の痕跡を空間の背景として採用し、ピンチョスそのものの存在が主役として際立つバランスを考えました。

 

設計にあたり、オーナへのヒアリングを通して、ピンチョスの産地や意味、背景にあるストーリーなどを伺いました。
その文脈を、カウンターは“土壌”をイメージした左官仕上げで、木部には荒材を活かしたテクスチャを取り入れることで表現し、同じように素材の個性を尊重し、料理で表現される姿勢との親和性を図りました。

 

また、蒲田の地域の方であれば誰しも触れたことがあり、この街の銭湯文化を象徴する「黒湯」を床土間に混入し、人と人が繋がるコミュニティの場になることを構想しました。
店内中央の床には、オーナーがバスクで手に入れた帆立貝(旅人の目印)を埋め込み、取手にはリンゴの木を使用するなど、細部においてもシードルや現地環境とリンクするようなを遊び心を取り入れました。

 

ファサードは全面開口できる構造とし、季節の良い時期には内と外がゆるやかにつながります。


散歩の途中にふと立ち寄れる、蒲田の街に開かれた一軒です。

 

Complete 2025年9月

Location Kamata Ota-ku

Area 22㎡/6.6t

 

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