roman

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帰りたくなる夜を過ごす

 

駅のない不確かな立地である三宿。

利便性よりも、その場所がもつ空気や価値観に惹かれる人々が集まるエリアに、新たなダイニングバーを計画いたしました。

 

デザインの軸としたのは、どんな装いの人でもすっと馴染むニュートラルな格好良さです。

背広でもカジュアルでも構えることなく、グラスを手にゆるやかに呼吸できる──そんな“余白のある空間”を目指しました。

 

内装は一見シンプルですが、木材や左官材など質感の異なる素材を組み合わせ、あえて均一にしないことで自然なラフさを創出しています。

同時に、全体のトーンを整え、ばらつきの中にも心地よい一体感が生まれるよう調整しました。

まるで店主が年月をかけて少しずつ家具を揃えていったような、緩やかな時間の重なりを最初から空間に宿らせることが狙いです。

 

装飾の度合いやディテールは慎重に選び取り、抽象的なコンセプトを実空間へと落とし込みました。結果として、三宿の雰囲気に寄り添いながらも、新たな気配を帯びたダイニングバーが完成しています。

 

Complete 2024年11月

Location Ikejiri Setagaya-ku

Area 54.1㎡/16.2t

 

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