古着とヘアサロンを両立した、日常的スポット

池尻大橋駅から伸びる旧道沿いに佇む古着店&ヘアサロン

もともと三軒茶屋で営んでいた「UNDER THE SUN」の移転プロジェクトである。

古着店においてもサロンにおいても、オーナーのこだわりは深く根付いており、海外に買い付けに行くこともしばしば。

このスタイルの始まりは、そもそもが海外に行くことが好きだったからだと聞くと

「好きこそ物の上手なれ」とはこのことだと、痛感される。

空間のイメージはそんな海外旅行好きなオーナーが現地で見てきた景色や空気感を再現している。

主にメキシコで見られるビビットな色や、木種、日差しの入れ方に着目し、レイアウトとマテリアルを組み立てた。

これはオーナーからの希望であったが、買い付けてきた古着や小物たちが、現地の空気感で販売される方が売る側も買う側も楽しいだろうと思ったからということもある。

木部は主にチェリーとパインで構成し、できるだけ無垢の重みを感じられる厚みや構造にて計画をしている。

壁面にはオリジナル配合の左官仕上げを取り入れ、こちらにおいても既製品では作れない深みをあえて出すため、試行錯誤を繰り返し作り出した面である。

セット面にはアメリカのペンシルバニアから買い付けた、ブラックチェリーの一枚板を使用しており、角のない柔らかさから居心地の良さを大切にしている。

これはどれも店全体のバランスを整え、自然と心地良く感じることができる空間を意識した。

Complete  2022年2月

Location   世田谷区池尻

Area        92㎡/28t